自己ルール

少し古いが.

いつまでもデブと思うなよ (新潮新書)

いつまでもデブと思うなよ (新潮新書)

以前話題になってた本だ.読んではいない.しかしこの本が話題に上る数年前,偶然にも帰省中に「ためしてガッテン」で似たような内容を取り上げていたのを見た.この程度のことならば,たまたま同じことを複数の人が思い付くことはありうると思う.ただ発案が遅かった.それだけだ.著作権だかなんとか権云々をこの著者が主張してもどうしようもない.
まあそれでも自分で50キロだか100キロだか落として実証したことはすごいことだが.


この方法,テレビで見た方法では毎日体重を記録する,というものだったが(本ではカロリー計算をする,等加わっているらしいが),なかなか効果はありそうだ.常時モニタリングすれば体重管理がやりやすいのは当然のこと.
考えてみれば,同じような効果を狙ったものが既に存在している.「家計簿」だ.収入支出を管理するのに効果的な方法として何十年も前から存在する.だったら他にもやってみれば効果がありそうだ.
例えば視力.筋力.マラソンタイム.まあ何でもいいと思う.
スポーツマンがトレーニング時に毎回記録を残すことは当然のように行われていることだし.


さてこの実装方法,「毎日体重を記録する」というのは,自己ルールだ.自分自身のみに適用される.これが守れるか(というか適切に設定できるか)どうかで人生は変わってくる.はず.
カロリー計算するなら,「何かを食べたら,そのカロリーを必ず記録する」というルールを作る.
家計簿なら,「何かを買ったら,その値段を必ず記録する」と.
自己ルールは当然ながら,制約がない.自分が守るか守らないか,それだけだ.当然のことながら,きついルールを立ててしまうと(何かを食べたら,そのカロリー数分腹筋する),全く効果はない.早々に放棄するだけだ.


この方法がなぜ優れているかと言ったら,その設定方法が絶妙だからだろう.
「何かを食べたら」という余り好ましくない行為に対し,「そのカロリーを必ず記録する」という軽い,しかし少々面倒くさい負荷をかけている.そしてその負荷と同時に,モニタリングの役割も果たされる.
素晴らしい.


自己ルールは,やがて習慣になる.
そして良い習慣は,良い人生をつくる.
ということで俺も家計簿つけるかな.