誰でもできる「5秒でわかる世界で最も正確な性格テスト」の作り方

はてなブックマークを見るとみんな口を揃えてバーナム効果バーナム効果て。皆がバーナム効果大好きなことはよくわかったよ。
でもたまにはバーナム暗号のことも思い出してあげてください。

完全暗号ですよ。解読者がどんなスペックのスパコンを持っていたとしても、鍵が無いと復元不可能なわけですよ。すごいですね。仕組みも「平文と鍵をXORするだけ」ですからね。よく思いついたよねこれ。
ちなみに量子暗号は、離れている2者間の暗号鍵の共有にのみQuantum的なものを用いており、実際の通信の安全性はこのバーナム暗号に基づいています。



まあそれはともかく、性格診断です。あの性格診断が正しいと仮定しましょう。
そこから導き出せることは何でしょうか。もちろん、「色彩パターンの好みと自己認識の相関」を表していますね。まあ心理学のジャーゴンとか知らんので違うかもしれないけど。そんなとこでしょう。
ポイントは「客観的な性格」ではなく、「自己認識」との相関を用いているところでしょうか。


ということで「5秒でわかる世界で最も正確な性格テスト」の作り方です。

  1. 被験者に抽象的な色彩パターンをいくつか見せ、好きな順にならべてもらいます
  2. 同様の被験者に、異なる統計実験と称して適当な単語をいくつか見せ、自分の自己評価について当てはまる順に並べてもらいます
  3. 同様の実験を気が済むまで被験者を変えて行い、何らかの傾向が見つかったらその色彩パターンテストと自己評価テストを組み合わせます

大分簡略化しましたが。論文にしたいなら被験者の基準や相関に用いる評価指標なども正確に定めましょう。それなりに説得力を持たせたいなら数万人とかそれ以上実験した方が良いと思いますが、まあ誰でも出来ます。
因果関係とかとりあえずどうでも良いでしょう。統計の結果相関が見つかった。以上。ということで。
皆も気が向いたら他の色彩パターンを用いて同じような性格診断を作ってみてはどうでしょう。

それらの実験を行った結果、有用な結果が出なかったらどうすればいいか

もちろん黙ります。結果の捏造は良くないですから。普通は何らかの相関を見つけるために、たくさんの実験を予め用意しておくと思いますが。つまり、色彩パターンだけではなく嗅覚、聴覚、触覚のパターン等を用いた実験です。
僕もこのことを思いつかなかったら、このエントリは書かずに黙ってましたが。当然。

あ。

あと僕は8番選びました。ロマンチストですかそうですね。私的に3と8以外は何回生まれ変わっても選ばないなーと思うので、他の番号を選ぶ人がいるというのは非常に興味深いです。


ちょと真面目に私見を述べるなら、自己認識と色彩パターンの相関は文化的もしくは社会的に作られるんじゃないかとにらんでます。もしそうだとしたら、子供ではあまり明確な相関が出ないかもしれません。まあ専門家ではないので検証はしませんが。


あ、まだまだ思いついたので書きますが、9パターンて実はパラメータ3つ位有れば分類出来る数です。そう考えるとかなり大雑把に思えてきますね。


もうひとつ。人は他人を認識するときに、一人一人を個別に認識するのはコストがかかりすぎるので、誰しもいくらかの分類はしていると思います。ということで、もしこれから人間分類したいのなら、こういうものは目安にしても罰は当たらないかと。まあその分類を他人にべらべら話すのはどうかと思いますが。「この人レッテルでしか人を認識してない」と思われるので。